円板状半月板

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用語

半月板が円盤状となっているもの。
外側に多い。

解説

円板状半月板

半月板は大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨様の板であり内側と外側に一つずつあります。

関節に加わる体重の負荷を分散させる役割と、関節の位置を安定にする働きをしています。

正常な半月板(右膝)

しかし、生まれつき半月板がC型でなく円板状の形をしている人がいます。

この円板状の半月板の事を「円板状半月板」と言います。

円板状半月板は外側に好発します。また片膝に円板状半月板が見られた方は反対膝にもあることが多いです。

円板半月板(右膝)

半月板は膝にかかる荷重を分散させる働きがありますが、円板状半月板はこの荷重の分散が上手くできずに損傷しやすくなります。

MRI上での正常半月板は小さな三角として観察されますが、円板状半月板は帯のように見えます。

出題の予想

過去の認定試験では好発部位について問われています。

今後出題に関わることは少ないと思いますが、画像として出される可能性があるんじゃないかと思っています。

※個人の感想です。

出題

18-2) 骨軟部疾患について正しいのはどれか。2 つ選べ。

1. 腱板損傷は棘下筋に好発する。
2. 円板状半月板は外側に好発する。
3. テニス肘は主に尺側手根伸筋の起始部の疾患である。
4. TFCC(triangular fibrocartilage complex)損傷は手関節尺側に好発する。
5. SLAP(superior labrum anterior and posterior)損傷は股関節唇の上部に好発する。

1.×棘上筋の大結節付着部付近で好発。問題18-4参考。
2.○円板状半月板は断裂しやすい。
3.×正式には「上腕骨外側上顆炎」。短橈側手根伸筋の起始部の疾患。腱への負担が原因。
4.○TFCC(三角線維軟骨複合体)、三角繊維軟骨・背側遠位橈尺靭帯・掌側遠位橈尺靭帯・尺側側副靭帯
5.×肩関節の上方関節唇損傷、上腕二頭筋の作用による。

15-1) 正しい記述はどれか。2つ選べ。

  1. 円板状半月板は外側半月板に好発する。
  2. キーンベック(Kienböck)病は舟状骨の疾患である。
  3. テニス肘は主に尺側手根伸筋の起始部の疾患である。
  4. TFCC(triangular fibrocartilage complex)損傷は手関節尺側に好発する。
  5. SLAP 損傷(superior labrum anterior and posterior lesion)は股関節唇の上部に好発する。

1.○円板状半月板は断裂しやすい
2.×月状骨の血流が悪くなり骨壊死する
3.×上腕骨外側上顆炎、短橈側手根伸筋の腱への負担が原因
4.○TFCC(三角線維軟骨複合体)、三角繊維軟骨・背側遠位橈尺靭帯・掌側遠位橈尺靭帯・尺側側副靭帯
5.×肩関節の上方関節唇損傷、上腕二頭筋の作用による

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