第16回で神経(抹消神経)について問われる問題が数問出題されていたのでまとめることとしました。
ボリュームを考慮し今回は脊髄神経を記事にしようと思っています。
解剖は覚えてしまえば解けますし臨床でも役立ちますからね。
過去問からの出題
第5回-19
第5回-19
下記の画像所見を読んで、出現する知覚障害を解答して下さい。
a.左肩甲骨挙上筋部への放散痛と痺れ。
b.右示指から中指に痺れと疼痛。
c.左環指、小指内側部の痺れ。
d.右環指、小指内側部の痺れ。
e.左示指から中指に痺れと疼痛。
a.×
b.×
c.×
d.×
e.○画像がないため問題文から推測
第5回-35
第5回-35
正しい文章を解答して下さい。
a. 寛骨は恥骨、腸骨、尾骨からなる。
b. 肩関節腱板には、棘上筋腱、棘下筋腱、肩甲下筋腱、大円筋腱がある。
c. 足関節における外側側副靭帯は前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯からなる。
d. 前十字靭帯は大腿骨内顆の顆間窩上部から斜前下方に走行して脛骨顆間隆起の前方に付着する。
e. 頚髄神経は8対ある。
a.×恥骨、腸骨、坐骨
b.×棘上筋腱、棘下筋腱、肩甲下筋腱、小円筋腱
c.○
d.×大腿骨外側顆、顆間窩後側外方〜脛骨顆間隆起
e.○
第6回-4
第6回-4
関節の MRI について、正しい文章を選択して下さい。(正解1つ)
1.肘部管症候群は、ガングリオン等による正中神経の圧迫が原因で起こり、T2 強調像の横断面で観察しやすい。
2.肩関節の棘上筋腱は肩の腱板で最も断裂しやすく、外転外旋位の脂肪抑制 T2 強調像の斜冠状断面が観察しやすい。
3.膝の十字靱帯断裂は、前十字靱帯より後十字靱帯で生じやすく、T2 強調像の矢状断面で観察しやすい。
4.足関節におけるマジックアングル現象は、靱帯や腱に対する高信号領域の出現があり、T2* 強調像の矢状断面で問題となりやすい。
5.手関節のTFCC(triangular fibrocartilage complex)損傷は、手根骨と尺骨を支持している 靱帯や腱鞘の損傷のことで、T1 強調像の冠状断面で高信号域として観察できる。
a.×尺骨神経
b.×外転外旋位にしない
c.×前十字靭帯の方が断裂しやすい
d.○
e.×T2*
第7回-16
第7回-16
第6回-4と同問
第10回-35
第10回-35
頸部の解剖について正しいものを選択してください。(正解 2 つ)
1.反回神経は右側の方が左に比べ長い。
2. 梨状陥凹は下咽頭がんの好発部位である。
3. 中咽頭は硬口蓋・軟口蓋移行部から喉頭蓋谷までをいう。
4. 黄色靭帯は椎体と椎間円板の後面に沿い、脊柱管の前壁を縦走する。
5. 腕神経叢は前斜角筋と後斜角筋の斜角筋隙を走行する。
1.×左が長い
2.○
3.○
4.×椎体と椎間円板の後面に沿うのは後縦靭帯
5.×斜角筋隙は前斜角筋と中斜角筋と第1肋骨で囲まれた部位であり腕神経叢が通る
第13回-47
第13回-47
頚部の撮像技術に関する正しい記述はどれか。(正解 2 つ)
1. Motion artifact を軽減するため、受信バンド幅を広く設定した。
2. Metal artifact を軽減するため、T1 強調像を spin echo 法から fast spin echo 法に変更した。
3. 検査依頼内容が脊椎転移性腫瘍の検索目的であったため、T2 強調像から撮像した。
4. 腕神経叢を評価するため、拡散強調像の脂肪抑制法は局所磁場均一性の高い CHESS 法を選択した。
5. CSF の flow void artifact 軽減のため、T2 強調横断像に fast spin echo 法を選択した。
1.○
2.○FSEでは180°パルスを多用することで磁場不均一による位相分散を常に再収束するためMetal artifact軽減となる
3.×T1Sagで低信号となる、T2から撮っても悪くはないが試験なので×
4.×CHESSでは磁場不均一に弱く腕神経叢のような(頸胸部Cor)撮影には向かない、STIRなどを使用
5.×FSEに変更してもflow void artifactの改善にはならない、T2*などを使用
第14回-45
第14回-45
手根管を走行するものはどれか。2つ選べ。
1. 正中神経
2. 尺骨神経
3. 橈骨神経
4. 深指屈筋腱
5. 長母指伸筋腱
1.○
2.×
3.×
4.○
5.×
第14回-50
第14回-50
腰痛精密検査時の高速スピンエコーT2強調像を以下に示す。正しい記述はどれか。2つ選べ。
- A は腰方形筋である。
- B は L5神経根である。
- C は腹部大動脈である。
- 前立腺癌の存在を念頭に置く必要がある。
- 2 箇所の椎体に脊椎血管腫を疑う所見が認められる。
1.×大腰筋
2.×L4神経根
3.○
4.×前立腺癌の骨転移は造骨型でありT2で低信号
5.○
第16回-5
第16回-5
一般的な神経支配の組み合わせで正しいのはどれか。3 つ選べ。
1. 横隔神経—– 第 3~5 頚神経
2. 腕神経叢—– 第 3~7 頚神経
3. 大腿神経—– 第 2~4 仙骨神経
4.骨盤内臓神経—– 第2~4仙骨神経
5.坐骨神経—– 第4~5腰神経と第1~3仙骨神経
1.○
2.×C5〜T1
3.×L2〜4
4.○
5.○
まとめ
そもそも中枢神経と抹消神経とは
まず、中枢神経は脳と脊髄です。
脳神経や脊髄神経は中枢神経ではなく抹消神経です。
中枢神経は脳と脊髄のみで、それ以外の○○神経となれば抹消神経と思って良いです。
まず出だしとしてはこんな感じです。
以下、記事の内容はほぼありません。今回は結構ひどいですよ!
脊髄神経
脊髄神経は31対あります。
ここはさほど難しくはありませんね。
デルマトーム
デルマトームはポイントだけ抑えておきましょう。
暗記したポイントの間は神経を順に補間していくとだいたい当てはまるので全部覚えなくても良いと思います。
右に語呂を添えてみました。
不本意ながら全然いいゴロが思いつきませんでした。
一応解説します。
C6:母指
C7:示指、中指
C8:環指、小指
これらはグーチョキパーと覚えます。
C7の示指と中指をチョキとし、その後のパーとC8をかけて、
C6グー(母指)・C7チョキ(示指と中指)・C8パー(環指と小指)としました。
決してグーチョキパーするときに使う神経とかではありません!ただの暗記法です。
T4:乳頭
フォーチュンちくび
意味はありません。僕の限界でした。
T10:へそ
デベソ
10(テン)とかけました。かかってないか。
L4:膝、母趾
膝神の母
S1:小趾
小1
L4が母趾、S1が小趾なのでその間の示趾・中趾・環趾はL5と補間できますね。
※デルマトームはものにより異なるため僕が今回用いたものと違う場合がございます。
その他神経
図はしんどいので文章だけにします。そして語呂も添えていきます。
頸神経叢
C1〜4
*頸神経叢*
けい(1)し(4)んけいそう
横隔神経
C3〜5
*オーザック*
オー(横隔)ザック(35)
腕神経叢
C5〜T1
*腕を使ってシコティをとる*
ごめんなさい。あまりにも語呂が良かったので、、
大腿神経・閉鎖神経
L2〜4
*だいたい西を閉鎖*
大腿神経と閉鎖神経は別物ですがどちらもL2〜4からなので一緒に覚えてしまいましょう。
骨盤内臓神経
S2〜4
*今晩のおかずは小さいニシンよ*
こんばん(骨盤)小さい(S)ニシン(24)
坐骨神経
L4〜S3
*挫折を知らないお師匠さん*
挫折(坐骨)おし(4)しょう(S)さん(3)
もしくは
*ザコシショウさん*
重要そうなところだけピックアップしました。
最後に
今回の記事はただの暗記となりました。というかなかなかひどい記事でした。
最近の出題傾向として解剖が必ず数問出ている気がし、ここはできるだけ取っていきたいので解剖の記事を増やしていこうかと思います。
僕の語呂があまりハマらなければ無視して自分なりに覚えてください。
またラドライフとしてtwitter始めました。しかしフォロワー無です。
特にツイートしておりませんが、記事の投稿をするたびにとりあえずツイートしようかと考えています。
技師として思ったこととかニュースとかツイートすればいいのでしょうけど、、
たぶんそのうち勝手になんかつぶやいてます。
出題
第5回-19,第5回-35,第6回-4,第7回-16,第10回-35,第13回-47,第14回-45,第14回-50,第16回-5
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